
知ればもっと面白い!車いすカーリングについて|車いすカーリングの基本ルール
車いすカーリングは、下肢に障害を持つ選手が車いすに乗ったまま行うカーリングです。 基本的なルール(得点の数え方など)や、使用するシート(リンク)、ストーンの大きさ・重さは通常のカーリングと全く同じですが、競技の特性に合わせた独自のルールが設けられています。
通常のカーリングとの4つの大きな違い
1. 「スイーピング」が禁止されている
車いすカーリング最大の特徴であり、勝敗を分ける最も重要な要素が「スイーピングの禁止」です。
- 通常:ブラシで氷をこすり、ストーンの飛距離を伸ばしたり、曲がり幅(カール)をコントロールしたりできる。
- 車いす:手から離れた瞬間にストーンの軌道が確定するため、途中で修正が一切できません。そのため、投球時の「ウェイト(力加減)」と「ライン(方向)」にミリ単位の狂いも許されない、極めてシビアなコントロールが要求されます。
2. 静止した状態から「デリバリースティック」で投球する
ハック(蹴り台)から滑り出しながら投げる通常のカーリングとは異なり、車いすを静止させた状態でストーンを投球します。
- ストーンのハンドルに引っ掛けて押し出すための「デリバリースティック」(先端に専用の金具がついた棒)を使用するのが一般的です。
- 投球時に反動で車いすが動いてしまわないよう、チームメイトが車いすを支えることがあります。ミックスダブルスでは「アイスプレーヤーアシスタント」が支える場合もあります。
3. 必ず「男女混合」のチームで行われる
通常の4人制カーリングは「男子」「女子」に分かれていますが、車いすカーリングの4人制は必ず男女混合でチームを編成しなければなりません(男女比の指定はありませんが、最低1名は異性が入る必要があります)。
- 近年、男女1名ずつでペアを組む「車いすカーリング ミックスダブルス(混合ダブルス)」もパラリンピックの正式種目として導入されました。
4. 試合は「8エンド制」
オリンピックなどの通常の4人制カーリングは10エンド制で行われることが多いですが、車いすカーリングは「8エンド制」で行われます。
観戦の面白さ・見どころ
究極の頭脳戦と一発勝負の緊張感
スイーピングによる微調整が効かない分、ストーンが滑る前の「氷の状態(アイスリーディング)」をより正確に読む必要があります。投球者の技術力そのものがダイレクトに結果に繋がる緊張感が見どころです。
ハウス内にストーンが溜まる複雑な展開
スイープがないため、ドロー勝負になりやすく、ガードやハウス(円)の中にストーンが残りやすくなります。結果として、まるで複雑なパズルを解くような、緻密で高度な戦略戦が展開されます。
