
ノーティックルールについて | カーリングの序盤の攻防をより面白くする為の新ルール
ノーティック・ルール(No-Tick Rule)は、フリーガードゾーン(FGZ)ルールをさらに強化したルールです
ノーティック・ルールとはどんなルールか?
一言で言うと、「序盤は、センターライン上にある相手のガードストーンを、ずらしてはいけない」というルールです。
これまでのフリーガードゾーンルールでは、「石を弾き出す(テイクアウトショット)」ことは禁止されていましたが、「少し当てて端にずらす(ティックショット)」ことは認められていました。しかし、この技術によってセンターガードが無効化され、試合展開が単調になるのを防ぐ目的で導入されました。
適用の条件
以下の条件が揃った場合に適用されます。
- タイミング:エンドの6投目をデリバリーする前(つまり、両チーム合わせた最初の5投目まで)。
- 対象の石:フリーガードゾーン(FGZ)内にあり、かつストーンの一部がセンターラインに触れている状態の相手チームのストーン。
- 禁止行為:投げたストーンが直接・間接的に当たり、対象の石を
- 1.センターラインに触れていない位置に動かす(ずらす)。
- 2.フリーガードゾーンの外に出す。
- ※「外に出す」には、「ハウスの中に入れる」ことも含まれます(ハウス内はフリーガードゾーンではないため)
違反した場合の処置
もし違反してしまった場合、違反された側のチーム(相手チーム)は、以下の2つから処置を選択できます。
- 配置を戻す:投げたストーンを取り除き、動かされたすべてのストーンを元の位置に戻す(これが一般的です)。
- そのまま続ける:すべてのストーンを、止まった位置のままにしてプレーを続ける(違反によって自分たちが有利になった場合などに選択します)。
適用されない種目
このルールは、4人制のカーリング(男子・女子・ミックス)には適用されますが、「ミックスダブルス(2人制)」及び「車いすカーリング」には適用されません。
戦略への影響
このルールがあるため、エンドの序盤(リードやセカンドの1投目)では、以下のような戦略が重要になります。
- 先攻:ンターライン上にきっちりガードを置けば、相手はそれを「ずらす」ことも「出す」こともできないため、鉄壁の守り(または攻めの拠点)を作ることができます。
- 後攻:邪魔なセンターガードを排除できないため、その裏をかく高度なドローショットや、ガードを避けながらの展開作りが求められます。
- 禁止行為:投げたストーンが直接・間接的に当たり、対象の石を
このように、ノーティック・ルールは「センターガードの重要性」を極限まで高め、接戦や複雑な展開を生み出す要因となっています。
