
カーリングの戦略を面白くする!フリーガードゾーン・ファイブロックルール(5ロックルール)について
カーリングの戦略を劇的に面白くしているのが、「フリーガードゾーンルール」です。 これは簡単に言うと、「エンドの序盤は、ガード(壁)となる石を弾き出してはいけない」というルールです。もしこのルールがなければ、後攻チームは相手のガードを次々に除去し、最後に自分の石を1つだけ残して確実に1点を取る、という単調な展開になりがちです。
フリーガードゾーン(FGZ)とは?
- エリアの定義:プレーする側の「ホッグライン」と「ティーライン」の間で、かつ「ハウス(円)を含まない」エリアのことです。
- 対象となる石:このエリアに静止している相手のストーンが保護の対象になります。)
ルールの核心(5ロックルール)
現在の4人制カーリングでは、「エンド開始から計5投目まで(先攻チームのセカンドの1投目まで)は、フリーガードゾーンにある相手の石をプレイエリア外へ弾き出してはいけない」という決まりになっています。
- 解禁のタイミング:6投目(後攻チームのセカンドの1投目)から、ようやくFGZにある石を弾き出すことができます。
- 違反した場合:もし5投目までに誤って弾き出してしまった場合、ペナルティとして以下の処置が行われます。
- 1.投げたストーンは即座に取り除かれます(アウト)。
- 2.弾き出された相手のストーンは、元の位置に戻されます。
戦略への影響
このルールがあるおかげで、以下のような駆け引きが生まれます。
- 先攻のチャンス:最初の数投で置いたガードストーンが絶対に守られるため、その裏に石を隠し(ドロー)、ハウス内に石を貯める攻撃的な展開を作りやすくなります。
- 後攻のプレッシャー:邪魔なガードをすぐに排除できないため、複雑な配置の中で難しいショットを決めなければならず、大量得点か大量失点かというスリリングな展開になりやすくなります。
さらに厳しい「ノーティック・ルール」
近年導入されたさらに新しいルールとして「ノーティック(No-Tick)ルール」があります。これは、フリーガードゾーンのにあるストーンの中でも、特にセンターライン(中心線)に触れているストーンに対する制限です。
- 内容:5投目までは、センターライン上のストーンを「外へ弾き出す」だけでなく、「センターラインからずらす(ティックする)」ことさえも禁止されています。


