
カーリングの「先攻・後攻」はどう決まる? | ラストストーンドロー(LSD)とは?
カーリングでは「最後にストーンを投げるチーム(後攻)が有利」とされています。では、その先攻・後攻はどのように決まり、ラストストーン・ドロー(LSD)とはどのような仕組みなのでしょうか。ここでは、その基本的なルールを説明します。
試合開始時の先攻・後攻の決め方(LSD:ラストストーン・ドロー)
LSD(ラストストーン・ドロー)は、カーリングの試合において第1エンドの先攻・後攻(ハンマーを持つ権利)を決めるために行われる重要な投球です。
実施のタイミングと手順
- タイミング:試合開始前に行われる各チーム「試合前練習」が終了した直後に行われます。
- 投球内容:各チームの選手2名が、1投ずつ計2投のストーンを投げます。
- 回転(ターン)のルール:2投は必ず異なる回転で投げる必要があります。1投目が時計回りなら、2投目は反時計回りで投げなければなりません。
- 計測 :投げたストーンが停止した後、ハウスの中心からストーンまでの距離を計測します。
- 合計値 :2本の計測結果を合計し、その距離がより中心に近い(数値が小さい)チームが勝利となります。
- 権利:勝ったチームは、第1エンドの「先攻」か「後攻」を選択する権利が得られます。カーリングは後攻が有利なため、勝ったチームは通常「後攻」を選びます。
誰が投げるか(ルール上の制約)
- チームの中でドローショット(ハウスに入れるショット)が得意な特定の選手だけが投げ続けることはできません。大会(予選ラウンド)を通じて、4人のメンバー全員が必ず規定回数LSDを投げなければならないというルールがあります。
- そのため、特定の選手に偏らず、チーム全員がプレッシャーのかかるLSDを担当する必要があります。
第2エンド以降はどう決まる?
前のエンドの「得点結果」によって、先攻・後攻が自動的に入れ替わります。
- 得点が入った場合:得点したチームが、次のエンドで「先攻」になります。
- 得点を取られた場合:得点を取られたチームが、次のエンドで有利な「後攻」を得る仕組みになっています。
- 0対0(ブランクエンド)の場合:前のエンドと同じ攻撃順(先攻・後攻)が維持されます。
LSDの順位決定への影響(DSC)
LSDの計測結果は、単にその試合の先攻・後攻を決めるだけでなく、予選順位にも大きく関わります。
- DSC(ドロー・ショット・チャレンジ): 予選の全試合で行われたLSDの数値を集計したものをDSCと呼びます。
- 予選終了時に勝率及び直接対決の結果が並んだ場合、このDSCの数値が良い(より中心に近い)チームが上位になります。そのため、すべての試合のLSDにおいて、1センチでも中心に近づける投球をすることが非常に重要になります。
